今では福祉関係の仕事を選択するのは、将来の仕事選びの1つとして、早い段階からの勉強が始まっています。
高校教育過程ですでに看護や介護、福祉といった仕事を目標にしたカリキュラムを準備しているところが多いのです。
早い段階で就職に向けた勉強をするということは、将来の生活に安定が生まれますので、これからは益々必要になってくるのではないかと思います。
ただ問題点もいくつかあります。福祉関係の仕事の場合、どうしても大変な職種であるということへの理解がされないまま、イメージだけで福祉への道を進む場合です。
10代の感じる人間関係と、福祉関係で感じる人間関係では大きな隔たりがあります。
ですが今の段階ではそのような理解を進めるよりも、福祉などに従事する人材を育てる方を優先させている傾向にあるようなので、どうしても離職者も増えてしまいます。
福祉関係の仕事を志す人の多くは、将来の生活を安定させたいという考え方や、また資格を持つことで人生設計の変更があった時に対応がしやすい、といった考え方の人も少なくないと思います。
しかし責任も重く、また仕事量も多い福祉の仕事は自分のメリットだけでは続けることが難しい仕事でもあります。
これからの福祉関係の教育現場では、福祉の仕事に対する理解と、信念とを両立させていかなくてはいけない時代なのかもしれません。
核家族化が進み、福祉を必要とする人との接点が減ってきている現代ならではの問題点かもしれません。
大変な仕事には、その反面、やりがいを感じることも多いので、どのようなシーンで自分がやりがいを感じることが出来るのか、またどのような希望や夢を描いているのかといったことも客観的に知る必要があるかもしれません。